スタッフコラム

そうだ、中藏で家建てよう(13)内部工事1

内装工事。

 

建物の大枠が出来上がったので、次は内部の工事になります。間仕切り壁や造作部分を作っていきます。建物内部の壁、天井には基本的には石膏ボードと呼ばれる内装材を施工します。石膏を特殊な板紙で被覆成型した材料で、防火性にも優れています。ニッチなどもこのボードをくりぬいて、形を作っていきます。

 

【画像:吉野石膏株式会社HPより】

 

 

 

 

フローリングについて。

 

壁の石膏ボードが貼り終わると、床の仕上げ材を貼っていきます。我が家では水周り以外はタモという樹種の無垢フローリングを採用しました。フローリングには「無垢フローリング」と「複合フローリング」があり、「無垢フローリング」とは、15㎜ぐらいの板が100%天然木でできているフローリングです。「複合フローリング」とは、合板の表面に薄い天然木やシートを貼り合せたフローリングです。

 

複合フローリングの中にも3種類あり、合板に木目柄をプリントした「シート」を張り合せたもの、合板に0.2~1㎜ぐらいの厚さにスライスされた「突き板」を貼り合せたもの、合板に2㎜ぐらいの厚さに挽いた「挽き板」を貼り合せたものがあり、後者になるにつれコストは高くなります。

 

 

 

 

無垢フローリングは床がひんやりせず、断熱性や調湿効果、天然木ならではの経年劣化を楽しめます。多少の傷やへこみは、水分を与えることで木が膨張し、修正することが出来ます。一方で、経年や湿度により木に反りがでたり、フローリングの隙間が広がったりしてしまうデメリットもあります。また、オイル塗装やワックス仕上げの場合、定期的にワックスがけなどの手入れをしなければなりません。

 

 

突き板や挽き板の複層フローリングは、品質や仕上がりが均一で、反りなどが発生しないため施工性に優れており、天然木の質感を感じられながらも価格を抑えることができます。手入れに関しては、薄いながらも天然木を使用しているため、無垢材のようにワックスがけなどが必要になります。

 

シートの複層フローリングには特殊なシートが施されており、傷がつきにくく手入れが簡単です。色柄も豊富で、天然木では高価な樹種でも、同じ樹種の柄を気軽に取り入れることができます。しかし、表面がシートなのでひんやりとしており、裸足で過ごしたい方には床が冷たく感じてしまいます。また、浅い傷には強いのですが、深い傷がついてしまうと中の合板が見えてしまうことがあるので注意が必要です。

 

 

 

 

中藏の家では木を基調にしており、自然素材を生かした住宅の提案を行っておりますので、多少手入れが必要でも無垢板や挽き板の木の温もりを感じられるフローリングをお勧めしております。家は建てたら終わりではなく、手入れを行い丁寧に家を育ててあげることで、木の風合いが少しずつ変化し趣のある家になっていく過程を楽んで頂けたらと思っています。

 

 

しかしながら、各フローリング、メリット・デメリットがありますので、建物の仕様やご自身にあったメンテナンス方法、予算と相談しながら、決めて頂ければと思います。

 

 

 

タイル工事。

 

我が家は洗面カウンターの立上りとトイレの手洗いカウンターの立上り、油汚れを承知でキッチン周りをタイルにしました。タイルは目地汚れが目立ちやすく手入れがいるので、汚れを気にされる方にはお勧めできませんが、キッチンパネルなどと違い、様々なデザインがあるので人気の仕上げです。最近では、油汚れに強い目地材やタイルが発売されているので、検討してみてもいいかもしれません。

 

タイルは下の方から順番に貼っていきます。タイルを貼る際には、「スペーサー」と呼ばれる部材をタイルとタイルの間にはさんでいきます。そうすることで、目地の幅を均等にすることが出来ます。タイルを貼り終わったら、目地のスペーサーを取り外し、隙間に目地材を充填していきます。

 

 

 

キッチン周りは、白の小ぶりなタイルに、グレーの目地を入れ、メリハリを付けました。タイルの目地をグレーにすることで、デザインだけでなく多少の目地汚れは目立たず使えます。

 

 

 

 

トイレのタイルは以前から一度採用してみたいと思っていた、六角形のモザイクタイルです。

 

 

次回も内装工事で、クロス貼りや収納、造作家具に関してです。