スタッフコラム

そうだ、中藏で家建てよう(11)外壁断熱気密工事

外壁断熱気密工事。

 

以前に屋根の断熱気密工事についてご紹介しましたが、今回は外壁周りの断熱気密工事です。

基本の考え方は屋根と同じです。外装材の内側に通気層を設け、防水シート、断熱材、防湿気密シート、内装仕上げと貼っていきます。通気層は外壁の上部まで続き、軒裏に抜いていきます。そこから、今度は屋根の通気層を通り、棟換気で外部に湿気を通します。

 

 

 

 

断熱材。

 

壁の断熱材も袋なしグラスウールを使用します。基本的に建物の外周に当たる壁には、筋交いは断熱欠損に成りかねない為、設けないようにしています。しかしながら、グラスウールには吸音効果もあるため、間仕切り壁に断熱材を設けたりする場合もあり、その際に筋交いに干渉することもあります。また、スイッチやコンセントなどの、どうしても外周部分の壁に設けないとならない設備もあり、そのような場合は袋なしグラスウールであれば干渉する部分を削り落とし、隙間なく断熱材を施工できます。

 

 

 

防湿気密シート。

 

防湿気密シートには「調湿気密シート」と言われる、「防湿」と「透湿」と両方の機能を持ち、年間を通じて躯体内の湿気を管理可能なシートを使用します。つまり、湿気の多い夏期には外壁内部に閉じ込められた湿気を放出して内部結露を防止し、一方で冬期には室内から外壁内部への湿気の侵入を抑制して内部結露を防止します。そうすることで、常に構造躯体を乾燥状態に保ちます。

 

【画像引用】マグ・イゾベール株式会社/調湿気密シートの原理について

(https://www.isover.co.jp/moisture-management-importance)

 

 

 

気密シートが貼り終わると、シートの合わせ部分はしっかりテープで止め合わせます。サッシ周りや、給気口や排気口、エアコンの穴などの周囲にも隙間があってはいけません。気密テープは伸縮性があるため、テープを使って穴や隙間関係もしっかり覆っていき、気密シートで家を丸ごと包んでいきます。

 

 

 

 

社内気密勉強会。

 

気密工事中に、社内向けの気密勉強会を行いました。施工方法の確認や、現場担当者から施工してみての改善点などを発表してもらい、実際に全員にシートを裁断したり、貼り付けたりの作業を経験してもらいました。

 

 

 

 

この断熱気密工事が建物の性能を左右する重要な工程になります。いくら断熱材を熱還流率の低いものにしたり、厚みを多くしたりして断熱性能を高めていても、気密シートの貼り方を間違えたり、隙間があいていたりしては、建物に外部の空気が出入りし、建物内部の環境をコントロールすることが出来ません。気密、断熱、そして次回お話しする「換気」のバランスが重要になります。

断熱気密工事が終わると、換気設備会社による気密検査を実施します。次回は、検査についてのお話です。どんな結果がでるか楽しみです。